2021年03月25日

沖縄民謡「恋の花」歌詞 CD知名定男「うたまーい」より

「恋の花」にも色々な歌詞がありますが、ここでは知名定男さんのCD「うたまーい」の中で歌われている歌詞をご紹介します。

花にましたてぃてぃ 匂い まさらしば
(ハナニ マシタティティ ニウイ マサラシバ)
禁止ならん蝶 忍びたかてぃ
(チジナラン ハビル シヌビ タカティ)

 手の届かぬ高嶺の花 あふれんばかりの その香ぐわしさに
 近寄ってはならぬはずの蝶までが 忍んで来たようだ


寝覚うどぅるちに 誰が袖ゆとぅみば
(ニジャミ ウドゥルチニ タガ スディユ トゥミバ)
庭に咲く梅ぬ しゅらし匂い
(ニワニサク ウミヌ シュラシ ニウイ)

 驚いてはっと目覚めた 誰かの着物の袖の気配を感じたから
 でもそれは庭に咲く梅の 目を覚まさせるような匂いだった


春ぬ明き明きに 庭ぬさんばしり
(ハルヌ アキアキニ ニワヌ サンバシリ)
押し開く花ぬ 匂ぬしゅらさ
(ウシヒラク ハナヌ ニウィヌ シュラサ)

 春爛漫の朝 庭に面した引き戸をがらりと開ける
 花は満開 その香りだかさよ えもいわれぬ匂いよ


・八重山・新城島の「くいぬぱな節」(くいぬぱなは、土石を高く積み上げた丘、の意味)が、沖縄へ伝わり曲名・曲想ともすっかり皮って、恋歌となったもの。
(CD 知名定男「うたまーい」より)

とてもすてきな歌詞で、いつも好んで歌わせて頂いています。
その情景を思い浮かべると、春の花々の匂いに包まれ、心深くまで染み渡ります。
posted by タマ at 05:44| 歌三線

2020年05月14日

かぎやで風


 今日の誇らしゃや 何にぎやな譬る
  キユヌ フクラシャヤ ナウニジャナタティル

 蕾で居る花の 露行逢たごと
  ツィブディウル ハナヌ ツィユ チャタぐとぅ

 今日の喜びは何にたとえようか
 蕾んでいる花が、朝露と出会った時のようだ

結婚式やお正月、舞台などの幕あけなど、おめでたい席において、最初に歌われる代表的な楽曲として知られている。
琉球王国の国王の御前で演奏されたことから、御前風(ぐじんふう)とも言われ、
この、かぎやで風と合わせて、恩納節(うんなぶし)、長伊平屋節(ながいひゃぶし)、中城はんた前(なかぐしくはんためー)、特牛節(くてぃぶし)と合わせて御前風五節と呼ばれているほか、
長寿、子孫繁栄、五穀豊穣を願う琉球舞踊の老人踊りとしても踊られる。

つぼんでいる花が朝露を受けて、今まさに花開こうとしている様子。
そんな様子をを思い浮かべると、とても心が洗われて、気持ちが晴れ晴れとする。

人々が集い最初に歌われるかぎやで風。
それは言霊となり、その場を浄化し、さわやかな空気となり、
そこに集う人の心を包みこむ。
posted by タマ at 11:43| 歌三線

2020年05月04日

歌三線の魅力


歌の情けと心安らぐ温かな三線の音色
歌を中心として奏でられる絃声一体の歌三線

沖縄の音楽は、神々への祈りを起源として、琉球王朝時代に形作られてきた琉球古典音楽と、
庶民の中で発展してきた民謡の二つに分けられる。

民謡では、今も新しい歌が生まれ続け、それらが基盤となり発展してきたポップスやロックなどとしても
広く親しまれている。

そのようにして暮らしの中に根付いている歌三線。
深く心を込められて歌いあげられる情け歌から、熱狂的に舞い踊るカチャーシーまで、
その魅力には限りがない。

posted by タマ at 11:10| 歌三線

2019年11月10日

琉球王朝時代の三線の音色

11月7日(木曜日) 京都市立芸術大学 日本伝統音楽研究センターにて、
伝音セミナー [第7回 「琉球」の音色を聴く 王朝時代と現代の三線弾き聴き比べ
]が開催され、聴講してきました。

講師は遠藤 美奈先生。(日本伝統音楽研究センター非常勤講師)
そして、ゲストに、沖縄から、仲嶺 幹さん。(三線職人,沖縄県三線製作事業協同
組合事務局長)
喜納 吏一さん。(三線奏者,野村流音楽協会師範)のお二人を迎えての講演でした


昨年11月に三線が県の伝統的工芸品から国の伝統的工芸品の指定となるまでに、
工芸品としての歴史を改めて調査しなおすため、三線職人の仲嶺幹さんは、
沖縄県三線製作事業協同組合の事務局長としてかかわられてこられました。
その中でわかってきたことを、今回このセミナーでお話くださり、とても興味深く聞
かせて頂きました。

三線の伝来から琉球での発展、そして庶民への広がりについてお話をされ、
次に三線の構造と製作工程を映像と共にご紹介くださり、
そして琉球王朝時代の三線の復元についてのお話をしてくださいました。
沖縄県指定文化財の「盛嶋開鐘(もりしまけーじょー)」、「志多伯開鐘(したはく
けーじょー)」、「富盛開鐘(とぅむいけーじょー)」、「江戸与那(えどゆなー)
型」、「拝領南風原(ふぇーばる)型」と、東京国立博物館の「蛇皮線」を学術的に
研究者と共に調査。
CTスキャンなどを使って、細部まで細かく調査された結果、
王朝時代の三線は、弦には絹を使用し、竿は少し短く、胴の直系が現在のものより大
きめで、
内部に溝を掘るなどの低音を響かす工夫がされていたこと。
胴の直系が大きいと、皮を強く張ることがむずかしく、
張りの強さは、現在の三線のやく半分で5部張りだったということがわかってきたそ
うです。
そして、現在の三線はなぜ胴が小さくなり、高い音になってきたのかについてもお話
くださいました。

1950年頃、高度成長期に入り、物流が豊かになり、蛇川がたくさん入ってくるように
なったこと。
同時期に、テトロンやナイロンの弦が使われるようになったこと。
そして、野村流の幸地亀千代氏が
テトロン弦を使用し、5や6の高さで歌われたことで、
爆発的に高い評価を受け、名人と呼ばれたこと。
そうしたこともあって、声を高く、三線の音も高く、という時代があったそうです。
これにより、高い音がでるよう、胴が小さくなり、
糸も、それまでは絹の糸から強く高く晴れる、テトロンやナイロンが主流となったと
考えられているとのこと。
そのようにして、三線は高音化してきたと考えられるそうです。

徳川美術館に王朝時代の江戸上りのときに献上された琉球楽器群があり、
そのなかに横笛が収蔵されていて、
その笛の音の高さが、2の高さ(A♯)であることから、
当時の三線の音の高さは、平均して2だったと考えられるそうです。

その後いよいよ、復元された三線と、現代の三線の音の聴き比べ。
演奏は、野村流音楽協会師範 喜納 吏一先生。
瀧落管撹(たちうとうしすいががち)
干瀬(フィシ)節
仲村渠(ナカンカリ)節

調弦は2で、復元された三線のやさしくふかみのある音色にとても驚き感動しました

低温の響く三線は、近くでよく響き、よく聴こえ、
高い音の三線は遠くまで音がよく響くとのことです。

何が良い音なのか、この数十年で決めるのはどうなのか。
現代では様々な楽器と三線の音があるが、
昔はそうではなかった。
環境や時代によっても、良い音は変わるもの。
その時代によっての良い音があるのではとのことでした。

また、楽器が変わり、音の高さからでは歌唱法も変わり、
その中で、失われてきた何かがあったかもしれないということもお話されていました
posted by タマ at 12:04| 歌三線

2019年06月14日

第25回琉球民謡伝統協会民謡芸能祭に参加してきました。


6月9日に沖縄県南風原町立中央公民館小金ホールで行われた、
第25回琉球民謡伝統協会民謡芸能祭に参加してきました。

今年も協会本部の皆様、そして、全国からたくさんの支部の皆様が参加されて、たいへん盛大に開催されました。

私と妻は京都洛東支部を代表しての参加。
妻は今回のコンクールで優秀賞に合格。
私は今回は妻に付き添っての参加で幕開けのみ参加させて頂きました。
私も来年は次を受験しようかと思うところです。

本場沖縄・協会本部の先輩・先生方と交流させて頂くことで毎年たいへん気持ちが引
き締まります。

そしてこうして芸能祭に参加させて頂くことで先輩・先生方をはじめ多くのみなさん
とお会いできることが何よりもうれしく思います。

また来年が楽しみです。
posted by タマ at 10:38| 歌三線