2019年01月02日

ばあちゃんの形見の三線

今からやく40年前、僕が3歳くらいのときに、ばあちゃんが故郷沖縄から持ってきてくれた古い三線がある。
竿は細めで、全体的に小ぶりな感じの三線。
きっと、小さな僕に弾けるようにとのことだったのだろう。
ばあちゃんは、その三線を沖縄からひもで肩から下げて持って来てくれたという。

その三線はだいぶ古いものらしく、塗はかなりはげて、勘所も凹みまともに音が出ない。
いったいいつ頃作られた三線なのだろう。
いつも床の間で、ひっそりと仏壇のそばから、これまでやく40年の間、いつも僕ら家族を見守ってくれていた。

ばあちゃんは僕が13歳のときに亡くなった。
三線は弾けなかったようだが、親戚たちが集まる場所では、チジュヤーが好きで、よく踊っていたそうだ。

そんな、ばあちゃんが持ってきてくれた古い三線。
この年末、思い切って沖縄に送って、弾けるように修復してもらった。
竿を修復して塗りなおしてもらい、カラクイと歌口も新しいものにしてもらった。
皮もだいぶ古く、太鼓のような音なのだが、これはあえてそのままにしてもらった。
そんな古い皮の響きがまた心地よい。

小さいころ、近所の駄菓子屋に僕の手を引いて連れて行ってくれたばあちゃんの手のぬくもりが心によみがえる。

今年の正月はこの三線を妻とともに弾いて新しい年を迎えた。
posted by タマ at 11:03| 歌三線